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基本情報技術者試験の科目B対策で検索している人の多くが、実は「解き方が分からない」のではなく「解けるのに時間が足りない」で悩んでいます。私も4回の転職の中でIT資格の学習相談を何度も受けてきましたが、科目B落ちの相談はほぼ全員がこのパターンでした。この記事では、参考書のトレース手順を”実務のデバッグ感覚”で省力化するやり方を中心に、時間切れを防ぐ解き方をまとめます。
- 科目Bの出題形式と合格ライン
- 時間切れで落ちる原因と対策
- 省力トレースの具体的手順
科目Bで落ちる最大の原因は、知識不足ではなく時間切れです。全変数を律儀に追うトレースをやめて「省力トレース」に変え、セキュリティ4問を先に確実に取る解答順にすると、100分に間に合いやすくなります(効果には個人差があります)。
「解けるのに時間切れ」で落ちる人がやっていること
- 出題数20問・試験時間100分(アルゴリズム16問+セキュリティ4問)
- 1000点満点中600点で合格・多肢選択式
- 擬似言語という基本情報独自の表記でプログラムが出題される
苦戦しやすい理由は3つあります。1つ目は、2023年4月の制度変更以降、公式の過去問がほとんど公開されておらず、演習量を確保しにくいこと。2つ目は擬似言語という独特の表記に慣れが必要なこと。3つ目は使い回しの過去問がほぼ無く、本番でも初見の問題ばかりになることです。
全部書くトレースだと100分に間に合わない
Yahoo!知恵袋などでよく見る科目Bの悩みは「解けることは解けるが、トレースと計算が遅くて間に合わない」「全変数を律儀に表に書くと終わらない」「for文が二重・三重になると混乱する」という声です。参考書の模範解答どおりに全変数を毎回書き出していると、1問に10分以上かかることも珍しくありません。これでは20問を100分で解き切れないのも当然です。
省力トレースのやり方|追う変数を絞り、ループは1〜2周だけ書く

- まず設問を先に読み、最終的に何(戻り値・出力される変数)を答えればいいかを確認する
- その変数の計算に関係する行だけを追う。無関係な変数の値は書かない
- ループは律儀に全周回さず、1〜2周だけ実際に手を動かして値の変化のパターンを見る。あとは規則性から残りの結果を計算で求める
実際にどれくらい書く量が変わるか、簡単な例で見てみましょう。配列の要素をすべて足し合わせて合計を返す、次のような擬似コードです。
○整数型: goukei(整数型の配列: data) 整数型: i, total total ← 0 for (i を 1 から data の要素数 まで 1 ずつ増やす) total ← total + data[i] endfor return total
配列 data が {3, 5, 2}(要素数3)だったとします。全変数を律儀に書き出すと、iとdata[i]まで含めた表になります。
| ループ回数 | i | data[i] | total |
|---|---|---|---|
| 1周目 | 1 | 3 | 3 |
| 2周目 | 2 | 5 | 8 |
| 3周目 | 3 | 2 | 10 |
この設問が最終的に問うのは戻り値 total だけです。iとdata[i]は頭の中で追うだけにして、書くのはtotalの推移に絞ると、次の2列で済みます。
| ループ回数 | total |
|---|---|
| 1周目 | 3 |
| 2周目 | 8 |
| 3周目 | 10(=戻り値) |
今回は要素数が3つなので差は小さく見えますが、要素数が多い問題や条件分岐が絡む問題では、追う列を絞るほど書く手間が減り、見直しに回せる時間が増えます。
| 全部書くトレース | 省力トレース | |
|---|---|---|
| 追う変数 | 全変数を毎回書き出す | 設問で問われる変数に関係する行だけ |
| ループの扱い | 律儀に全周分を書く | 1〜2周だけ書いて規則性から計算 |
| 1問あたりの目安 | 10分以上かかることも | 全周分を書くより短い時間で切り上げられる |
捨て問の判断基準を先に決めておく
1問に3分ほど手を動かしても方針が立たない、ネストが3重以上あって読み解きに時間がかかりそうだと感じたら、いったんマークして次に進みましょう。全問を順番どおりに解く必要はなく、最後にまとめて戻る前提で進めるほうが、結果的に取れる点数は多くなります。
セキュリティ4問を先に解く|時間配分の目安

セキュリティ4問は科目Aの知識でほぼ解けるため、目安10〜15分で先に確実に取っておきます。残りの85〜90分をアルゴリズム16問に配分すれば、1問あたり5分強の余裕が生まれ、難しい問題により多くの時間を割けるはずです。
実務でコードをデバッグするとき、私は全変数を紙に書き出したりしません。怪しい箇所だけprint文を仕込んで値を確認します。科目Bのトレースも同じで、全部を律儀に追おうとするから時間が足りなくなると気づいてから、時間内に解き終えられるようになりました。※個人の体験・感想であり、効果・成果を保証するものではありません。
擬似言語は”読める”必要はなく、”動きを追える”ようになれば十分です。そしてセキュリティ4問がほぼ科目Aの知識で解ける以上、科目Aの理解が浅いままだと科目Bの対策も遠回りになります。科目Bだけを切り離して対策するより、科目Aの復習と並行して進めるほうが結局は近道です。
まず教材を決める|『出るとこだけ!科目B』と過去問道場で十分
科目Bは2023年4月の制度変更以降、IPAが公開している過去問がとても少ないのが厄介な点です。そのため「公式問題集を何冊もこなす」という王道の対策が使いにくく、教材選びに迷う人が多くなっています。私が相談を受けた範囲では、次の組み合わせに絞るのがいちばん近道でした。『出るとこだけ!科目B』は頻出パターンを効率よく押さえられる1冊ですが、この1冊だけでは演習量が本番レベルに届かないこともあります。だからこそ、無料で使える過去問道場やIPA公開問題とセットにして、パターンの理解と演習量の両方を補う使い方をおすすめします。
| 教材 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 出るとこだけ!科目B(翔泳社) | 頻出パターンに絞った1冊。トレースの型を先に覚えられる | 初めて擬似言語に触れる人 |
| IPA公開問題・サンプル問題 | 出題形式そのものを確認できる一次情報 | 本番形式に慣れたい人 |
| 過去問道場(Web) | 擬似言語コーナーで問題数をこなせる。無料 | 演習量を増やしたい人 |
※教材の内容・価格は変わることがあります。最新情報は各公式サイト・書店でご確認ください。
🛒 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]
頻出パターンに絞った1冊で、まず解き方の型を身につけられます。
※本記事はもしもアフィリエイトを利用しています
直前期にやること|勉強時間の目安と過去問道場の使い方
- 勉強時間の目安として「20〜50時間」説と「150時間」説が受験者の体験談や学習系サイトで語られています(IPA公式が公表している数値ではありません)。プログラミング経験がある人は前者、未経験の人は後者に近づく傾向があるとされているため、自分の経験値に応じて幅を見ておくのが安全です
- 過去問道場の擬似言語コーナーで、省力トレースを実際に使いながら数をこなす
- 直前1週間は新しい問題を増やすより、間違えた問題の「なぜ時間がかかったか」を見直すほうが効きます
それでも科目Bに何十時間もかけて伸び悩んでいる、かつ未経験からの転職を急いでいるなら、資格の取得と就職活動を並行して動かす損切りラインを決めておくのも一つの手です。基本情報技術者は転職に有利かの記事で、資格と転職準備をどう並行させるかをまとめています。ほかの資格の教材選びで迷っている場合はAWS SAAのおすすめ参考書も参考にしてみてください。
よくある質問
Q. 科目Bだけ受け直すことはできますか?
A. できません。科目A・Bの両方に合格して初めて合格となり、片方だけの再受験制度はないとされています。
Q. 再受験まで何日空ける必要がありますか?
A. CBT方式の再受験可能な期間は試験によって定められており、ここで断定できる一次情報はありません。次の申込みができる時期は基本情報技術者試験の公式サイト・申込システムで必ず確認してください。
Q. 本番でパニックになってトレースが飛んだらどうすればいいですか?
A. 手が止まったら、まず設問に戻って「結局何を答えればいいか」を確認し直しましょう。3分ほど考えても方針が立たなければ、本文で触れた捨て問の判断基準どおりいったんマークして次に進み、最後にまとめて戻るほうが立て直しやすいです。
まとめ
- 科目Bは20問100分、アルゴリズム16問+セキュリティ4問で構成される
- 落ちる主因は知識不足ではなく時間切れであることが多い
- 追う変数を絞り、ループは1〜2周だけ書く「省力トレース」で時間を短縮する
- セキュリティ4問を先に確実に取り、残り時間をアルゴリズムに回す
- 教材は『出るとこだけ!科目B』と過去問道場の組み合わせで十分
次に取り組む一問から、設問を先に読んで「追う変数」を決めるところを試してみてください。
科目Bの学習と並行して、転職の準備も進めたいなら
資格の勉強を続けるべきか、転職活動を先に動かすべきか迷ったら、未経験からのIT就職に強いエージェントに一度相談してみるのも一つの手です。
📣 無料相談で学習と転職の順番を整理する
ウズカレIT(UZUZ COLLEGE)は未経験からのIT就職に特化したサポートで、相談・登録は無料です(個別面談制、強引な勧誘なし)。学習を続けるか転職を優先すべきかを、無料相談で一緒に整理できます。
※本記事はアフィリエイト広告を利用しています
※本記事の試験概要・合格基準はIPA公式情報を参照していますが、最新情報は必ずIPA公式サイトでご確認ください。

