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「基本情報技術者 難しい」で検索している人は、たぶん2つのどちらかです。これから受けようとして不安になっている人か、ちょうど科目Aか科目Bで基準点に届かず、あと一歩を悔しく思っている人。私は4回の転職の中でIT未経験からの学習相談を何度も受けてきましたが、この試験を「難しい」と感じる理由は一つではなく、つまずく場所は人によって驚くほど違います。この記事では、難しさの正体を3つの層に分けたうえで、自分がどこで詰まりやすいかを先に見極める方法をまとめます。
基本情報技術者が難しいのは、①科目Aの初見問題②科目Bの時間③同日に両方600点を取る必要があることの3層が重なっているためです。IPA公式統計でも合格率は令和5年度の47.1%から直近は38%前後まで下がっています。前回受験の得点開示があるなら、科目Aが600点未満なら①、科目Aは合格ラインで科目Bだけ600点未満なら②、両方とも600点前後のボーダーぎりぎりなら③で詰まっている可能性が高いです。自分がどの層でつまずきやすいかを先に把握するほうが、闇雲に勉強時間を増やすより近道です。
基本情報技術者はなぜ難しいと言われるのか|つまずきは3層に分かれる

「難しい」と一言でまとめられがちですが、実際につまずく場所は受験者によって違います。私が学習相談で聞いてきた声を整理すると、大きく3つの層に分けられます。
「解けない」「時間がない」「両方同時に」の3層
- ①科目Aの初見問題 — 過去問道場を繰り返し解いて高い正答率が出せていても、本番では見たことのない問題が多かったという受験者の声が目立つ
- ②科目Bの時間 — 擬似言語の問題自体は解けるのに、100分に間に合わない
- ③同日に両方クリア — 科目A・科目Bともに600点以上が同じ受験日の中で必要になり、免除制度を使わない限り190分の勝負になる
3つのうちどれか1つでも詰まれば不合格になるため、「自分は何が苦手か」を分けて考えないと、対策そのものが的外れになりやすいです。
属性によってつまずく層は変わる(自己診断表)
相談を受けてきた実感として、つまずく層には属性ごとの傾向があります。下の表で自分に近い行を確認してみてください(あくまで傾向であり、全員に当てはまるわけではありません)。
| 属性 | 詰まりやすい層 | 理由 |
|---|---|---|
| 文系・ITパスポート保持者 | ②科目Bの時間 | 知識面の壁は低いが、擬似言語のトレースに時間がかかりやすい |
| 理系・情報系の学生 | ①科目Aの初見問題 | 論理的思考には慣れているが、マネジメント系用語の暗記が手薄になりやすい |
| 実務エンジニア | ①の一部(試験範囲特有の用語) | プログラミング自体は問題なくても、マネジメント系・ストラテジ系の用語で失点しやすい |
| IT営業など未経験の社会人 | ②と③の両方 | 学習時間の確保自体が難しく、時間配分の練習が不足しがち |
自分がどの列に近いかを先に決めておくと、限られた勉強時間をどこに使うかがはっきりします(前回の得点開示がない人は、この表で目安をつかんでください)。
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「僅差で落ちる試験」の実態
IPA公式統計によると、基本情報技術者の合格率(科目A・B両方で600点以上)は次のように推移しています。
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 令和5年度 | 47.1% |
| 令和6年度 | 40.8% |
| 令和7年度 | 38.3% |
| 令和8年度(4〜7月) | 38.5% |
※出典:IPA「基本情報技術者試験 統計資料」(2026年8月時点公表分)。数値は今後の実施回で変わる可能性があるため、最新情報はIPA公式サイトでご確認ください。
通年受験に変わった令和5年度の47.1%から、その後は38〜40%前後で推移しています。IPAのレベル区分ではITパスポートがレベル1、基本情報技術者・情報セキュリティマネジメントがレベル2、応用情報技術者がレベル3にあたり、「ITパスは余裕だったのに基本情報で急に苦戦する」という声が出やすいのは、求められるレベルが一段上がっているためでもあります。なお科目Aだけ・科目Bだけの合格率はIPAから公表されていません。
基本情報技術者は、実力不足というより「境界線上で落ちる」受験者が多い試験です。実際にネット上で公開されている得点を見てみましょう。
3回目の不合格は「科目Bだけあと30点」

基本情報技術者試験.comの掲示板に投稿された例では、科目Aは3回とも680点・620点・620点と余裕を持って合格ラインを超えていた一方、科目Bは525点→520点→570点と3回連続で600点に届きませんでした(2023年9月投稿、「3度目の不合格(科目Bのみ)」)。
「毎回590点台」で泣かされた例
同じ掲示板の別の投稿では、科目Aは735点・750点・770点と高得点だったのに、科目Bは590点・595点・590点と3回とも600点まであと5〜10点届きませんでした(2024年10月投稿、「科目Bが毎回590点台」)。
2つの例に共通するのは、科目Aで余裕があっても科目Bだけがあと一歩足りない、という構図です。合格ラインぎりぎりで落ちているなら、勉強量そのものより「時間配分」か「初見問題への慣れ」のどちらかを直すほうが効きやすいはずです。
私も転職前にこの試験を受けましたが、余裕だった記憶はありません。科目Bは全変数を律儀に追うトレースで時間が足りなくなりかけ、科目Aの教材はキタミ式の分厚さに一度挫折しかけました。それでも解き方を変えたら間に合うようになった経験から、難しさの多くは実力より進め方の問題だと感じています。※個人の体験・感想であり、効果・成果を保証するものではありません。
自己診断の結果別、次にやること
先ほどの3層のどこで詰まりそうかが見えたら、対策の優先順位も変わります。
①科目Aの初見問題で詰まりそうな人は
過去問の反復だけでなく、IPA公開のサンプル問題や過去問道場で「初めて見る問題」に慣れる練習を増やしましょう。教材選びに迷う場合は参考書の選び方を先に決めておくと遠回りを防げます。
②科目Bの時間切れで詰まりそうな人は
知識ではなく解き方の問題であることが多いので、科目Bの時間切れを防ぐ解き方で紹介している「省力トレース」を先に試してみてください。
③同時クリアで詰まりそうな人は
③は「同日190分をどう乗り切るか」という設計の問題です。科目A試験の後に科目B試験を行う順序で固定されており、順番は選べないとされています。科目A終了後、科目B開始までの間に最長10分の休憩を挟めるとされています(CBT-Solutions公式FAQ)。科目Aは90分60問・科目Bは100分20問という配分のため、科目Aで時間を使いすぎると休憩だけでは切り替えにくくなります。得意分野を先に解き、初見で時間がかかりそうな問題は後回しにするなど、科目A側で時間を残す解き方も選択肢です。
学習時間の確保自体が難しい場合は、まず学習期間・勉強時間の目安を初心者向けの勉強方法で確認し、200時間前後をどう配分するかから逆算するのが近道です。科目Aには、IPA認定の講座を修了して修了試験に合格した人向けの免除制度もありますが、対象者は限られるため、該当しない場合は同日受験を前提に計画するほうが安全です。
よくある質問
Q. 不合格通知だけで、何点足りなかったかは分かりますか?
A. CBT方式では試験直後に科目ごとの得点が画面に表示されます。得点開示を受けていれば、本文の自己診断より先にその得点で判断してください。
Q. 独学では難しすぎますか?
A. 独学で合格している人は多くいますが、科目Bだけ伸び悩む場合は解き方そのものを変える必要があるとされています。
まとめ
基本情報技術者の難しさは①科目Aの初見問題②科目Bの時間③同時クリアの3層に分かれ、合格率もIPA公式統計で令和5年度47.1%から直近38%前後まで下がっています。公開されている得点を見ても、不合格の多くは境界線上での僅差です。
まずは自分がどの層で詰まっているかを1つに絞り込み、そこから対策を組み立ててみてください。
資格と転職、どちらを先に動かすか
ここから先は、③(同時クリアで半年以上足踏みしている人)向けの提案です。基本情報技術者は、前回受験日の翌日から30日を超えれば再受験できる仕組みです(最短で約1か月後)。応募条件に基本情報を必須と明記している求人は、これまで見てきた範囲では多くありませんでした(求人ごとに条件は異なるため、志望先の募集要項でご確認ください)。資格を取ってから動きたい人は学習を続ける選択でよく、就職の時期を先に決めたい人は資格の合否を待たずに相談だけ先に進める選択もあります。どちらが良いかは目的によります。そもそも取るべきかどうかで迷っている場合は基本情報技術者は転職に有利かもあわせて確認してみてください。
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※本記事の合格率・試験制度の数値はIPA公式統計を参照していますが、最新情報は必ずIPA公式サイトでご確認ください。得点の実例は各投稿者の公開情報に基づくもので、個別の結果を保証するものではありません。


