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G検定は分野別の出題基準が公表されていないため、計算問題をゼロにして合格できるかは断定できません。ただし出題パターンが決まっている5つの型のうち、混同行列・確率と期待値・CNN出力サイズの3つは型を覚えるだけで得点になるため、優先して対策しておくと得点を落としにくくなります。型を見た瞬間に判定し、該当しない問題は潔く飛ばすのが2026年形式(オンライン受験)では現実的です。
G検定の勉強を進めていると、「計算問題は捨てていい」という声と「配点が大きいから対策すべき」という声の両方を目にして混乱しませんか。僕自身も受験前に同じところで足が止まりました。この記事では、出やすい計算の型を5つに絞り込み、覚えるだけで30秒以内に解ける手順を紹介します。
G検定の計算問題、実際どれくらい出る?
G検定の合格ラインや分野別の出題基準はJDLA(日本ディープラーニング協会)から公表されていません。出題数は145問程度とJDLA公式サイトで示されていますが、計算問題が何問出るかの内訳は公表されていません。受験者の体験談を集めると、毎回2〜3問程度が計算絡みで出ているという報告が多く見られ、パターンが決まっている問題が多いとされ、対策コストの割に得点効率がいい分野といえます。
計算問題5型 早見表

出やすい計算問題を5つの型に整理しました。公式を覚え、見た瞬間に「これはあの型だ」と判定できれば、1問30秒以内で解けます。捨て判定はあくまで優先度の目安で、時間が余ったら手を付ける程度の分野です。
| 型 | 公式 | 30秒解法のコツ | 捨て判定 |
|---|---|---|---|
| ①混同行列 | 適合率=TP/(TP+FP) 再現率=TP/(TP+FN) F値=2×適合率×再現率/(適合率+再現率) |
TP・FP・FNを表に当てはめるだけ | ×(得点源) |
| ②確率・期待値 | E[X]=Σ x・P(x) | 目の値×確率を全部足すだけ | ×(得点源) |
| ③微分・偏微分 | d/dx xⁿ=nxⁿ⁻¹ など基本公式 | 公式に数値を代入するだけ | △ |
| ④ベクトル・行列計算 | 内積=Σaᵢbᵢ アダマール積=同じ位置の要素同士の掛け算 |
対応する要素を掛けて足すだけ | △ |
| ⑤CNN出力サイズ | (W+2P-F)/S+1 | 4つの数値をそのまま代入するだけ | ×(得点源) |
×=公式を覚えるだけで得点になるため捨てるともったいない型/△=出題頻度はやや下がるが型は決まっている型
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5つの型を30秒で解く手順
混同行列は「TP・FP・FN」を表に当てはめるだけ

正解率・適合率・再現率・F値の4つは、すべてTP(真陽性)・FP(偽陽性)・TN(真陰性)・FN(偽陰性)の組み合わせでできています。まず表を書き、それぞれの値を公式に当てはめれば、あとは四則演算だけで終わります。実務でも使う頻度が一番高い型です。
例題:100件を判定した結果がTP=40・FP=10・FN=20・TN=30だったとします。適合率はTP/(TP+FP)=40/(40+10)=40/50=0.8(80%)。再現率はTP/(TP+FN)=40/(40+20)=40/60≒0.667(約66.7%)。F値は2×適合率×再現率/(適合率+再現率)=2×0.8×0.667/(0.8+0.667)≒1.067/1.467≒0.727(約72.7%)。表に数字を当てはめて割り算するだけなので、30秒あれば十分に解けます。
確率・期待値はJDLA公式例題で型を確認する
JDLA公式サイトの例題ページには、6面体のサイコロの出る目の確率分布から期待値を求める過去問(G検定2022年第3回)が実際に掲載されています。手順は「それぞれの目の値×その目が出る確率」をすべて足すだけです。すべての目が同じ確率だと思い込むと、単純平均の3.5を選んで不正解になる典型的なひっかけが選択肢に用意されているため、確率分布の式を先に確認する癖をつけましょう。具体的な出題内容は必ずJDLA公式サイトでご確認ください。
微分・偏微分とベクトル・行列は「公式に当てはめるだけ」
勾配降下法がらみの微分・偏微分は、xⁿの微分公式など基本形を覚えていれば計算自体は難しくありません。ベクトルの内積・行列の掛け算・アダマール積も同様で、「どの要素とどの要素を掛けて足すか」というルールさえ覚えれば手順は機械的です。
例題:f(x)=x³を微分するとf'(x)=3x²。x=2ならf'(2)=3×2²=12です。ベクトルの内積も同じ考え方で、a=(1,2,3)・b=(4,5,6)なら1×4+2×5+3×6=4+10+18=32。対応する要素を掛けて足すだけで終わります。
CNN出力サイズは(W+2P-F)/S+1に数値を入れるだけ
入力サイズW・パディングP・フィルタサイズF・ストライドSの4つの値を公式に代入するだけで出力サイズが求まります。暗記さえしていれば計算は数秒で終わる、コスパの良い型です。
例題:入力28×28、パディングP=0、フィルタF=5×5、ストライドS=1のとき、出力サイズは(28+2×0-5)/1+1=23/1+1=23+1=24。つまり24×24になります。ストライドが2の場合も見てみましょう。入力7×7、パディングP=1、フィルタF=3×3、ストライドS=2なら、(7+2×1-3)/2+1=6/2+1=3+1=4。出力は4×4です。数値を置き換えるだけなので、公式さえ覚えれば計算ミスも起きにくい型です。
型が分かる問題だけ30秒で拾い、あとは飛ばす
2026年のG検定はオンライン試験が100分・145問程度(会場試験は120分・145問程度)に変わっており、オンライン受験なら単純計算で1問あたり約41秒しかありません。「わからない問題は調べながら解く」という従来の戦略は、この時間配分ではやや成立しにくくなっています。見た瞬間に型がわかる問題だけを30秒で拾い、それ以外は潔く飛ばして後回しにする判定を、事前に決めておくことが得点を最大化するコツです(以下はオンライン受験を前提にした話です)。
僕は実務でエンジニアとして働くなかで、日常的に使うのは混同行列の指標(適合率・再現率)くらいです。期待値やCNNの出力サイズを手計算する場面はほとんどなく、混同行列を最優先で覚えています。※個人の体験・感想であり、効果・成果を保証するものではありません。
対策は型の丸暗記→パターン演習の順に進める
5つの型の公式を先に覚え、同じ型の問題を繰り返し解くのが最短ルートです。型を覚えたら、繰り返し出題形式に触れられるG検定の過去問アプリで定着させると効率的です。学習全体の進め方はG検定の勉強方法で解説しているので、計算問題の仕上げと合わせて確認してみてください。
試験中の電卓・計算ツールの扱いは公式ルールを確認してから使う
G検定にはオンライン試験と会場試験があり、会場試験は電卓の持ち込みが禁止でCBT画面上の電卓のみ利用できます。オンライン試験で外部の計算サイト(matrixcalc、CASIOの計算サイトなど)を使ってよいと明示的に許可する記載はJDLAの公開情報には見当たりません。他者からの援助やカンニングは受験規約で禁止されており、生成AIの利用もこれに該当すると解釈されています。使う場合は自己判断となるため、最新のルールは必ずJDLA公式サイト・受験規約でご確認ください。
教材は副読本→緑本の順で検討する
計算に苦手意識がある場合、いきなり緑本を買い足すのではなく、まずは薄手の数学の副読本で該当分野だけ読み直すほうが負担が小さく済みます。それでも今使っているテキストの計算問題の解説が薄いと感じたときに、計算問題の解説が厚いとされる緑本の追加購入を検討する、という順序がおすすめです。収録範囲や章立ては購入前に目次でご確認ください。詳しい比較はG検定テキストおすすめ5選もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 文系で数学が苦手でも受かりますか?
A. 分野別の出題基準は公表されていないため「この5型だけ」と断定はできませんが、受験者の報告では計算問題はこの5つの型に当てはまるものが多いとされています。高度な数学の知識が必要になる場面は少なく、型さえ覚えれば文系出身でも対応できたという声が多くあります。
Q. 計算問題の中で、後回しにしてもいい型はありますか?
A. 早見表で△にした微分・偏微分とベクトル・行列は、出題頻度がやや下がるとされる型です。ただし分野別の出題基準は公表されていないため断定はできず、時間が足りないときの後回し候補として考えておく程度が現実的です。
まとめ
- 計算問題は毎回2〜3問程度(分野別の内訳はJDLA非公表・受験者報告ベース)
- 出やすい型は5つ。混同行列・確率と期待値・微分と偏微分・ベクトルと行列・CNN出力サイズ
- 型を暗記すれば30秒で解ける問題が多く、丸ごと捨てるのは非効率
- 2026年形式はオンライン受験なら1問約41秒。型が分からない問題は潔く飛ばす判断も大切
型を先に押さえて、残りの時間は他の分野の得点固めに使いましょう。
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※本記事は2026年9月時点の公開情報をもとに作成しています。出題数・出題形式・合格基準はJDLAが最新情報を随時更新するため、受験前に必ずJDLA公式サイトでご確認ください。


